さくや姫の脇道を進んでいくと突き当たりに
なんとも不思議な空間を見つけた。
八本の石柱で結界を作りその中央に
訳ありな岩が安置されていた。
説明を読むと祓岩(はらい石)とある。
自分の中の穢れたと思えるものをイメージし
それを厄玉と言われる陶器の玉に托して
それを岩に投げつけて厄を祓い砕くという
儀式を行う「厄祓之場」がありました。
自分の穢れを岩にぶつけて破壊せよ・・だ。
しばらくひとりで立っていたが、
なんだかちょっとこの雰囲気が怖くなって
みんなのいる拝殿に戻る事にしました。
「穢れ」「厄」とは一体なんだろう?
「ハレ・・晴れ、ケレ・・穢れ」とよく使われる。
穢れは悪いイメージがあるが本当は違うんだよね。
ケとは気であり霊的生命力であり、
ケガレとは「気涸れ」であり、
自分の精神パワーが落ちている状態。
元気が涸れていることだと思う。
私の元気を 落ち込ませている「 厄」という
諸々のマイナスなエネルギーを 厄玉に託し
自分の肉体から放り出すと言うことかな?
そして再び「晴れ晴れ」とした気持ちになる。
穢れとは悪霊の仕業なんかではなく
自分自身のパワー不足,力不足と言う意味か。
妬み、嫉み、嫌悪、悪意・・と手をつなぐ。
気が涸れた時は、心が喜ぶことを見つけて
気をチャージして「晴ればれ」な自分に戻る。
これはあくまで僕の「ハレとケ」の認識です。
この場所には縄文的思想を感じる。
でも、 ひとりでいるとなんか怖い。